6月17日(火) ☀
幼児クラスでは、6月13日(金)に星野優美子先生(※)をお招きして選択理論教室を行いました。
①たんぽぽ組 ②すみれ組 ③さくら組の順で行いました。
「個と集団を相互作用で自己肯定感と自立と協力を育て、個性を伸ばす」ことをねらいとし、各クラス共通の内容や、それぞれの年齢に合った内容を取り入れてくださいました。
まずは、パペットを使っての人形劇。ペンギンさんとゴマアザラシのゴマちゃんで挨拶やお名前を教え合うやり取りなどを見せてくださいました。子どもたちは、パペットの面白いやり取りに大笑いしながら、集中して聞いていました。


左の写真は頭の上に玉入れのたまをのせてペンギン歩きに挑戦しているところです。バランスがとれなくて、ちょっと難しかった子もいたかな?バランス感覚を養うことも、基本的な身体機能を徐々に発達させていくことにつながっていくのではないでしょうか。
右の写真は、みんなで円になり、音の鳴るおもちゃを3回ずつ鳴らして、次のお友だちに渡す、というゲームです。
“3”という数字を理解できた子は、3回数えて次の子にまわしていました。楽しすぎて、ピコピコとたくさん鳴らしちゃった子もいました(笑)
また、「かして」「いいよ」と自分から上手にお友だちとやり取りすることが出来る子、保育士に手助けしてもらえば、うまくコミュニケーションのとれる子など、子どもたちの様子は様々でした。


次は、カッコイイ人(お兄さんお姉さん)とバブちゃん(赤ちゃん)の分かれ道の写真です。


おともだちと仲良くしている様子や怒っている顔などを、カッコイイ人とバブちゃんとに子どもたちが自分たちで判断してわけました。
カードゲームも行いました。じゃんけんをして勝ったら相手に手持ちのカードを渡し、手持ちがなくなったらテーブル上のカードの山から好きなカードを選べる、というものです。

最初はおそるおそる「先生じゃんけんしよう?」と大人に声をかけていた子どもたちもいましたが、徐々に「〇〇ちゃん一緒にじゃんけんしよう!」とお友たち同士で盛り上がっていきました。
好きなカードをもらうためには、自分からお友だちとのコミュニケーションをはかっていくことが大切だと子どもたちなりに実感できたのではないでしょうか。
子どもたちが特に盛り上がったのは、まほうの水で手形をペタペタするものです。「クレヨンを手に塗っただけなのにどうして~?」と子どもたち。
色を塗った手のひらに水を吹きかけると・・・あら不思議!手形がとれました!
「クレヨンかして?」「先生、魔法の水かけて?」とここでも自分から積極的に周囲にアプローチする姿が見られました。


ここには書ききれないほど、ほかにもさまざまな内容を取り入れてくださいました。コミュニケーション能力や身体機能、うまくできたという達成感や自己肯定感など、高めることのできた貴重な時間でした。
選択理論とは、すべての行動は自らの選択である、と考える心理学です。自分の行動にはすべてに目的があり、自身ですべて選択している、というものです。
そのため、問題が発生した時には、怒る、罰を与える等の強い刺激で相手を思い通りに動かして解決するのではなく、相手と交渉することで解決することが良好な人間関係を築いていきます。
これは、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士の提唱する最先端の心理学です。
この心理学に基づいた人間関係づくりのスキルを、幼児クラスの子どもたちは体験しながら学ぶことが出来ました。
私たち職員も日々の子どもたちとかかわり方にアドバイスをいただきました。
この教室を通して、今後も当園では見守る保育を行っていきたいと思います。
※星野優美子先生…PCM®(プログラムコミュニケーションモデル)認定トレーナー、 選択理論心理士
上記の二つを取得しているのは現在、星野優美子氏だけである。
投稿者:堀