園の理念

当園は社会福祉法人「芳香会」の初代理事長が、市街化調整区域のこの地域に保育園が少ないこと、そして児童福祉の必要性を痛感し、昭和52年に開園しました。
私が園長として保育園に関わり始めたのが4年前でした。今までは従来からの年齢別の保育を行っていましたが、子どもたち一人一人の発達に応じた保育と言うよりも保育士が如何に子ども達をまとめて、みなが同じことが出来るような保育をしていくかということを大切にしていました。
その様子を見ていると、「子どもたち不在」、「子どもたちの人権は…」、と考えさせられるような毎日が続きました。特に発表会や運動会の練習風景の場面では、子どもたちが喜んでいる様子ではなく、保育士の顔色ばかりをうかがう子ども達ばかりが目につきました。
大人主体の保育ではなく、子ども主体の保育をしていかないと、このような環境では園是でもある「豊かな個性」や「やさしい心」は育たないと考えました。

人間形成の基礎を培う大切な幼児期に、一日の生活時間の大半を過ごすところが保育園です。現在、私たちの保育園がある地域でも核家族化・少子化・離婚増加・地域性の希薄化に伴い、子どもたちが集団に触れる機会が減っています。特に事なる年齢の子ども集団の中で学ぶという機会は幼児期においては非常に重要であるため、地域における子ども集団の減少を補うためにも当園では異年齢保育(3~5歳児)を行っております。子どもは「子どもたちの人間関係」の中で心も体も育っていきます。そして、年齢層の違う保育士が親代わりの気持ちで園児を見守る「大きな家族のような」園作りを目指しています。
また、近年の子育て・教育の傾向を振り返ると、少子化の影響で大人が過干渉になる傾向が増えていると感じます。それは当然ですが保育についても例外ではないと考えます。
先生がやってあげる、先生が子どもたちがする遊びを計画してあげる、先生が直接教えてあげるという保育は同時に子どもたちが自ら主体性を発揮する機会を奪ってしまうことや、子どもたち同士の学び合いの機会も奪ってしまいます。
子どもが主体的に自分が持つ発達課題に取り組める様な環境を用意していきたい。
その為に私たちは「子どもが自分で選択できる環境」を用意し、見守ることを大切にしています。
見守る事は放任ではなく、子どもの発達を把握(見る)して、発達課題を子どもたちが主体的に取り組み、発達出来る環境を用意する(守る)ことです。
そういった考え方の中で、子どもの発達を保証できるように個々の発達を明確に理解して環境を準備していくことを大切にしています。
★本園が導入している「見守る保育」は、
「新宿せいが保育園」の藤森園長先生の提唱している保育です。
園の特徴
- 恐竜の複合遊具
- 古い遊具ですが、やさしい目で子どもの安全を見守ってくれています。
- 大小 2箇所の砂場
- 子どもたちの大好きな砂遊びが夢中でできるように。
- 【にじ】の部屋 (コーナー保育)
- 登園後最初に入室する保育室。みんな朝から遊びに夢中。